待ちわびた解禁 ボージョレで乾杯 静岡市葵区でカウントダウンイベント
フランス・ブルゴーニュ地方ボージョレ地区で今年収穫したブドウから醸造した新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が16日午前0時、解禁された。静岡市葵区の「ヴィノスやまざき新静岡セノバ店」では恒例のカウントダウンイベントが開かれ、解禁を待ちわびたファンや飲食関係者ら約30人が祝杯を挙げた。
参加者は15日午後11時59分からカウントダウンを開始し、日付が変わると同時に「サンテ(乾杯)」のかけ声に合わせてグラスを掲げ、フルーティーで濃厚な味と香りを楽しんだ。来店できないファンに向けたオンライン配信も行った。
イベントに初参加した同区の公務員安心院千裕さん(32)は「もっと軽いかと思っていたが、しっかりとした味わい。他のワインも試してみたい」と笑顔を見せた。
8月と10月に現地でブドウの成育状況を確認した同店の担当者によると、温暖な天候に恵まれた今年は現地生産者から「過去20年で最高の出来では」との声が上がるほど評判が良いという。ウクライナ情勢の影響で航空運賃が高騰した昨年と比べて物流環境が安定したため、円安下でありながら販売価格は平均で1割ほど下がっているという。