静岡人インタビュー「この人」 日本青年会議所主催の「国連大使」に就任した 西沢孝次朗さん(静岡市葵区)

 日本青年会議所(JC)が主催し、全国の中学1年から高校2年までの20人が選抜される青少年育成事業「JCI JAPANグローバルユース国連大使」に選出された。世界の文化や価値観に触れ、SDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献できる人材を目指し、国内やカンボジアで研修を重ねた。茶殻などの未利用資源を有効活用する学生プロジェクト「茶っぷさいくる」のメンバーも務める。清水東高に在学中の16歳。

西沢孝次朗さん
西沢孝次朗さん

 -応募のきっかけは。
 「元々社会貢献やボランティアに興味を持っていた。家族ぐるみで仲が良い1学年上の先輩が昨年大使を務め、生き生きと活躍する姿に憧れ、自ら立候補した」
 -国内研修で学んだことは。
 「オンラインと東京で行った研修では、『見えない』『聞こえない』など制約を課された中で相手とどのようにコミュニケーションを図るかを学んだ。養った洞察力や多角的な視点は海外研修で実践できた。広島では原爆ドームなどを見学し、恒久平和実現へ思いを強くした」
 -カンボジアで何を感じた。
 「黄色く濁った水を生活用水として使わざるを得ない劣悪な衛生環境を目の当たりにしてショックを受けた。日本の恵まれた水道環境を再認識し、現地になるべく早く水道を整備する必要があると痛感した」
 -今後の目標は。
 「大使20人の中からさらに選抜されたメンバーが10月に米・ニューヨークでの研修に参加できる。選出されたら、国連などで水の大切さを訴えたい。将来的には、水が社会基盤としていかに重要であるかを学んだことを生かし、発展途上国などで井戸を掘り、現地の子どもたちを助ける活動に従事したい」
 (社会部・薬袋貴信)

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