豊穣と繁栄願い伝統の歌披露 静岡・駿河区の軍神社大祭前夜祭

 日本武尊(やまとたけるのみこと)や徳川家康にゆかりがある静岡市駿河区曲金の軍神社で31日、1日に開催される大祭に向けた前夜祭が行われた。氏子や地域住民らが長年歌い継がれてきた歌や神事を披露し、4年ぶりの開催に向け機運を高めた。

「神様の歌」を朗々と歌い上げる高齢女性=静岡市駿河区曲金の軍神社
「神様の歌」を朗々と歌い上げる高齢女性=静岡市駿河区曲金の軍神社

 伝統にならい、高齢女性35人が同神社神殿に昇り、玉串を奉納した後、蔵屋敷などの地名とともに市内各地に祭られている神が歌詞に登場する「神様の歌」を合唱。鐘の音頭でリズムを取って朗々と歌い上げ、五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄を祈願した。
 境内で上げる花火が名物の同大祭。氏子らで構成する男衆は、花火に使う火薬用の鉄を砕きながら歌ったとされる「鉄叩唄(てつはたきうた)」の練習も行った。山田勝久氏子総代会長(74)は「今年は昔のような派手な打ち上げ花火はできないが、仕掛け花火などを用意している。久々の祭りを楽しみにしてほしい」と意気込んだ。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞