旧清水工高のピアノ 15年ぶりに復活 静岡・科学技術高、在校生が新旧の校歌演奏

 科学技術高(静岡市葵区)は28日までに、再編前の旧清水工業高で使用していたアップライトピアノを15年ぶりにリニューアルした。28日に同校で開かれた披露式で、生徒3人が旧静岡工業高を含む再編前後の3校の校歌を演奏し、同窓会や在校生、学校関係者が懐かしい響きに耳を傾けた。

15年ぶりに復活したピアノで新旧の校歌を演奏する在校生=静岡市葵区の科学技術高
15年ぶりに復活したピアノで新旧の校歌を演奏する在校生=静岡市葵区の科学技術高

 小野聡校長が、音楽室で長く使用されていなかったピアノの活用を同窓会に相談した。同窓会の協力で調律し、生徒が行き交う1階ホールに設置した。
 同窓会長の竹中正巳さん(81)は「このピアノが未来へつなぐ証しとして、学校の歴史を継承する象徴的な存在になってほしい」と目を細めた。
 科学技術高の校歌を演奏した電子工学科3年の大村春菜さんは「私たちの学年は入学時からコロナ禍で、校歌を歌う機会がほとんどなかった。演奏する機会に恵まれ、よい思い出になった」と話した。

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