薬物乱用防止教育 強化へ実態学ぶ 静岡で指導員ら

 静岡県は30日、薬物乱用防止教育の強化を図る研修会を静岡市葵区のもくせい会館で開いた。学校薬剤師や薬物乱用防止指導員など約70人が参加し、薬物使用の実態や若者に受け入れられる説明方法などを学んだ。

薬物使用の現況について説明を受ける参加者=静岡市葵区のもくせい会館
薬物使用の現況について説明を受ける参加者=静岡市葵区のもくせい会館

 県によると、2021年の大麻関連の県内摘発数は10~20代で6割以上を占めた。最近の大麻事案について講義した厚生労働省東海北陸厚生局麻薬取締部の稲次豪さん(48)は全国の大麻摘発数が8年連続で増加している状況を挙げ、「大麻乱用期に入っている」と指摘した。
 県公認心理師協会の高野桂実さん(42)は、子どもの心に言葉を届けるために、信頼できる大人の存在を子どもたちに知ってもらう重要性を訴えた。

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