モンゴルのパラ金メダリスト 静岡東中で授業 障害乗り越えたパワー! 継続の大切さ伝える

 静岡市葵区の静岡東中は6日、東京パラリンピックのパワーリフティング男子107キロ級(運動機能障害)で金メダルを獲得したモンゴルのエンフバヤル・ソドノムピルジェー選手を招いた特別授業を行った。3年生約260人が障害を乗り越えて栄冠を勝ち取ったパラリンピアンの講話を通し、共生社会へ理解を深めた。

約100キロのバーベルを軽々と上げるエンフバヤル選手(中央)=静岡市葵区の静岡東中
約100キロのバーベルを軽々と上げるエンフバヤル選手(中央)=静岡市葵区の静岡東中

 右足が義足のエンフバヤル選手は、自分の内面を変えたい一心で16歳から競技を始めた。金メダル獲得は猛練習を積んで競技に臨んだ成果だったと振り返り、自信を持って一つのことをやり続ける重要さを説いた。講話後にはベンチプレスを披露。約100キロのバーベルを軽々と持ち上げ、生徒を驚かせた。
 同授業は東京パラリンピックでモンゴル代表の富士市への事前キャンプ受け入れで仲介役を担った建設会社「KITAGAWA」(静岡市葵区)の北川雅弘社長(58)が、同校の卒業生である縁で実現した。北川社長は「目標を持って諦めずに努力し、良い友達をつくって社会で活躍してほしい」と生徒を激励した。増田凛さん(14)は「エンフバヤル選手の障害に負けないポジティブさと北川社長の言葉に勇気をもらった」と話した。
 (社会部・薬袋貴信)

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