水見色地区 活性化へ提案 静岡県立大生ICT活用 葵区で発表会

 静岡県立大経営情報学部の湯瀬裕昭教授の研究室とSBS情報システム(静岡市駿河区)は27日、ICT(情報技術)を活用して同市葵区の水見色地区の活性化を図るためのアイデア発表会を同区の県イノベーション拠点「SHIP(シップ)」で開いた。

大学生の水見色活性化案を興味深く聞く参加者=静岡市葵区の「シップ」
大学生の水見色活性化案を興味深く聞く参加者=静岡市葵区の「シップ」

 現地の農産物を加工販売している「水見色きらく市企業組合」の会員、県や静岡市などのデジタル戦略担当者ら約30人が参加した。4月末から現地で聞き取りを重ねた学生たちは知名度不足などの課題に対し、ドローンで撮影した水見色の風物を動画配信する案や、住民自身が撮影した田園風景などの動画を製作する案などを披露した。本年度末で廃校となる水見色小を活用し、地元の動植物を3Dプリンターで再現して展示する「自然博物館」構想には、参加者から「家族で楽しめそう」などと期待する声も上がった。
 同組合の勝山啓子代表理事(63)は、提案に「田舎の良さと情報発信の大切さを再確認させてもらった」と感謝した。湯瀬教授は「ICTは今や当たり前のインフラ。学生ならではの視点でどう活用するかが焦点になる」と話した。
 (社会部・薬袋貴信)

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