1600年前の古墳発掘現場公開 祭祀土器や勾玉も 静岡市駿河区・曲金C遺跡

 静岡市は25日、同市駿河区曲金の曲金C遺跡で発掘調査現地説明会を開いた。考古学ファンや近隣住民など約200人が参加し、調査員による解説や出土品を紹介した。

出土した土器や玉類を見学する参加者
出土した土器や玉類を見学する参加者
古墳や土器が発掘された調査現場=静岡市駿河区曲金
古墳や土器が発掘された調査現場=静岡市駿河区曲金
出土した土器や玉類を見学する参加者
古墳や土器が発掘された調査現場=静岡市駿河区曲金

 市環境保健研究所の移築に伴って昨年6月から実施している発掘調査では、約1600年前の弥生時代後期から古墳時代後期にかけて造営された古墳を確認。祭祀(さいし)に使用したとみられる甕(かめ)や高坏(たかつき)などの土器計約千点のほか、勾玉(まがたま)などの玉類3千点以上も見つかった。市文化財課の職員は「静岡平野周辺の丘陵部では古墳発見の事例はあるが、平野部は希少。祭祀品の出土点数は県内最大級では」と説明した。
 家族と訪れた同区の梅島光翔君(11)は「古墳を見たのは初めて。近所にこんなたくさん土器が埋まっているなんて」と驚いた。
 市は3月下旬まで、さらに下層の調査を進める。

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