巨大イノシシの毛「幸運のお守りに」 静岡猟友会が捕獲、供養

 静岡猟友会西奈支部は26日、1月下旬に竜爪山(静岡市葵区)の山麓で捕獲した全長約1・4メートル、体重100キロを超える巨大イノシシの供養祭を同区北沼上の良富院で執り行った。イノシシの毛から力強い生命力にあやかったお守りも作り、開運と無病息災を祈願した。

捕獲したイノシシの毛で作ったお守り=静岡市葵区北沼上の良富院
捕獲したイノシシの毛で作ったお守り=静岡市葵区北沼上の良富院
坂田さんが捕獲したイノシシ(提供写真)
坂田さんが捕獲したイノシシ(提供写真)
イノシシの霊を鎮めた供養祭=静岡市葵区北沼上の良富院
イノシシの霊を鎮めた供養祭=静岡市葵区北沼上の良富院
捕獲したイノシシの毛で作ったお守り=静岡市葵区北沼上の良富院
坂田さんが捕獲したイノシシ(提供写真)
イノシシの霊を鎮めた供養祭=静岡市葵区北沼上の良富院

 同支部会員ら8人が参加し、水野有高住職(50)の読経に続いて焼香し霊を鎮めた。今回捕獲したイノシシは、大きく隆起した背中とつぶれた片目、ほおを突き破る牙が特徴。同会わな部会の坂田勝幸代表(51)が山の斜面に仕掛けたわなにかかった。坂田代表は「20年以上狩猟に携わってきたが、これほど大きなイノシシは見たことがない」と発見時の驚きを語った上で、「農作物への獣害は深刻。駆除が少しでも地域貢献につながれば」と話した。
 お守りには捕獲したイノシシのたてがみを7本使った。同会によると、イノシシの毛は毛先に向かうほど枝分かれし、丈夫で切れにくいことから「末広がり」で幸運が切れず、子孫繁栄や金運を呼び込む象徴として古来より縁起物とされている。4月4日から良富院で販売する。数量限定で価格は税込み千円。問い合わせは同院<電054(266)2234>へ。
 (社会部・薬袋貴信)

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