給食に合う茶、選んでね 静岡市が小学校に贈呈

 静岡市は16日、番町小(葵区)の5年生に茶への愛着を育む授業を行った。市が本年度始めた「静岡茶と食べる和食給食事業」の一環で、給食に合う茶のティーバッグを贈呈した。

ティーバッグを受け取った児童たちと茶商関係者=静岡市葵区の番町小
ティーバッグを受け取った児童たちと茶商関係者=静岡市葵区の番町小

 贈った茶は、煎茶、ほうじ茶、和紅茶の3種類。同校など市内4小中学校の児童生徒が事前に飲み比べて投票し、上位だった茶を選定した。26日以降の「和食給食の日」に、好きな茶を水筒に入れて持参してもらう。
 市学校給食課が5月に児童らに行ったアンケートでは、約4割が茶葉で入れた茶を「ほとんど飲まない」と回答。学校給食で茶を提供することで、茶を飲む習慣を定着させることを狙う。
 授業では、静岡茶商工業協同組合の大塚喜美江さんが「お茶を好きになって郷土の自慢をしてほしい」と静岡茶の歴史を解説した。茶を生産した市内茶商関係者も、それぞれの茶の特徴を説明した。3種の茶を贈られ、風間諒音(りょうと)君(11)は「普段の給食時は牛乳を飲んでいるので、お茶は特別感があり楽しみ」と話した。
 (社会部・薬袋貴信)

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