美容師に学ぶ仕事の極意 静岡・服織西小 カットやアレンジ実演も
静岡市葵区の服織西小は15日、県が認定する優れた技能者「技能マイスター」を講師に招いた出前講座を同校で開いた。6年生12人が同マイスターに認定されている沼津市の美容師内藤久美子さん(72)から仕事の極意や努力の大切さを学んだ。
美容師として50年以上の経験をもつ内藤さんは、他の美容師の高い技術に刺激を受けた時が自身のキャリアの転機だったと説明。「身につけた技術は一生もの」という信念で、県や全国のコンテストでの入賞を目標に定め、段階的に努力を重ねたと明かした。「仕事で一番難しいことは」という児童からの質問に対しては「お客さまに笑顔で帰ってもらうこと」と回答。ヘアスタイルの出来栄えだけではなく、接客の重要性も説いた。
内藤さんはヘアアレンジやヘアカットの実演も披露した。練習用のマネキンを使いカットに挑戦した大草浩史君(12)は「まっすぐ切ることが難しかった。うまくなるにはたくさん努力することが必要だと分かった」と話した。
(社会部・薬袋貴信)