「期待される人物像は」 常葉大生、人事担当に積極質問 産官学連携キャリア教育

 常葉大と静岡市、静岡商工会議所は25日、産官学が連携したキャリア教育活動を同市葵区の同大水落キャンパスで行った。法学部の2年生約20人が「これからの地域社会で期待される人物像」などのテーマで、市内企業の人事担当者ら4人にインタビューした。

企業担当者に質問する学生=静岡市葵区の常葉大水落キャンパス
企業担当者に質問する学生=静岡市葵区の常葉大水落キャンパス

 学生は4グループに分かれて積極的に質問した。設定されたテーマに対して学生が事前に立てた仮説が正しいかどうかを検証し、その理由についても考えた。
 飲食業を展開する「なすび」(同市清水区)の杉山高太営業本部副部長は「コミュニケーション能力がある人物はどんな人か」という質問に「聞き上手で、お客さまが欲する事を予測して考えられる人」と回答。気配りできる人材が接客では重要との認識を示した。
 インタビューを終えた金子綾佑さん(20)は「仮説と企業の考え方に大きな違いは感じなかったが、より現実的に対策している部分が勉強になった。県内に就職し、地元に貢献したい思いが強まった」と話した。
 学生は今後、インタビューの内容について議論し、12月上旬に企業担当者へ発表する。
 (社会部・薬袋貴信)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞