静岡・南藁科小児童 古代人の生活学ぶ 火おこし、黒曜石で切れ味体験も

 静岡市葵区の南藁科小で28日、石器や土器などに触れながら歴史を学ぶ体験学習が行われた。6年生19人が石器を使った試し切りや火おこしなどを通じ、古代人の暮らしについて理解を深めた。

火おこし体験に挑戦する児童=静岡市葵区の南藁科小
火おこし体験に挑戦する児童=静岡市葵区の南藁科小

 講師を務めた県埋蔵文化財センター職員から縄文、弥生、古墳期の土器の説明を受けた後、児童はケース内に混在する土器片の手触りや形状などを確認し時代ごとに3種類を分類した。自宅から持参した野菜の端材を黒曜石の破片で切る試し切りも体験した。鋭い破片を恐る恐る扱いながら、その切れ味に「すごい。簡単に切れる」と驚きの声を上げた。
 木をこすりあわせ摩擦熱で火種を作る「舞ぎり法」に挑戦した火おこし体験では、体験キットを操作してできた火種を麻の繊維にのせ、慎重に息を吹きかけて火をおこした。阿部奏音君は「昔の人の生活に対する工夫や火をおこす苦労がわかった」と話した。
 (社会部・薬袋貴信)

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