ドライブインをサウナに再生 静岡・梅ケ島、市内企業が10月開業

 静岡市葵区の中山間地域「オクシズ」の梅ケ島地区に、サウナ付きの貸し切り宿泊棟と売店機能を備えた施設「梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ」が10月に誕生する。同区の総合建設業アースシフト(近藤隆智社長)がかつて同地にあったドライブインを時代に合わせたスタイルで再建し、観光誘客によるにぎわい創出と地域活性化を図る。

「梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ」完成予想図(アースシフト提供)
「梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ」完成予想図(アースシフト提供)
静岡市葵区 梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ
静岡市葵区 梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ
「梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ」完成予想図(アースシフト提供)
静岡市葵区 梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ


 近藤社長夫妻が梅ケ島地区出身という縁で同社が2013年に競売で取得した県道29号沿いの「孫佐島ドライブイン」跡地を利用する。
 敷地面積は約1320平方メートル。宿泊棟は和洋の2部屋を用意する。それぞれの部屋に備えられるサウナは、全国でサウナ施設を監修し“ととのえ親方”として知られる松尾大さん(札幌市在住)がプロデュースし、薪(まき)ストーブを使用するなど細部にこだわる。晴れれば、開放感に満ちた各部屋の庭からは星空が楽しめる。
 1日当たり各部屋1組ずつの限定利用を予定し、一棟貸しやサウナのデイユース利用も検討中という。地場産品やオリジナルグッズを販売する売店では、地元で採れたワサビやシイタケを利用したカフェメニューも提供する。
 同社によると梅ケ島地区は、美肌に良いとされるとろみのある泉質の温泉と、ミネラル豊富な水という良質な地域資源を持つため、サウナ施設運営に適した環境がそろっているという。
 事業を発案した近藤社長の長男で専務の大智さん(37)は「県内外から足を運んでもらい、梅ケ島地区の魅力を知ってほしい。地域の知名度を上げ、移住促進にもつなげたい」と開業への思いを語った。
 (社会部・薬袋貴信)

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