特攻隊2人芝居 初公演 草部文子さん(静高出身)脚本「流れる雲よ」

 特攻隊をテーマにした2人芝居「流れる雲よ」の公演がこのほど、静岡市葵区の市民文化会館であった。東京都内では毎年終戦記念日前後に多くの観客を集めていて、実行委員会が今回初めて静岡での公演を主催した。

2人芝居「流れる雲よ」を演じる俳優=静岡市葵区の市民文化会館
2人芝居「流れる雲よ」を演じる俳優=静岡市葵区の市民文化会館


 芝居は第38回ギャラクシー賞奨励賞受賞作品で脚本は静岡高出身の草部文子さんが手掛けた。特攻直前に敗戦を知った幼なじみの2人の兵士の精神的葛藤などを描いている。公演前後にはワークショップやトークショーも行われた。
 初公演は地元ファンが手弁当でPRしていた。150人以上の鑑賞した人からは「若い世代に戦争を伝えなくてはならない。今を見つめ直すきっかけになった」などの感想があった。
 (清水支局・坂本昌信)

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