熱海土石流復興「住民意見実現を」 まちづくりワークショップ最終回
大規模土石流に見舞われた熱海市伊豆山の復興まちづくりワークショップ(WS)の最終回が25日、市役所で行われた。被災者や住民計19人が参加し、伊豆山での生活再建に必要な具体的な施策について話し合った。
WSは5月から毎月1回開催してきた。市は9月2日に策定した復興まちづくり計画の実施方針にWSなどで上がった住民の意見を盛り込んだ。
最終回のWSでは、交通弱者支援や避難路整備、住民同士が日常的に集まれる場所づくりなど住民が求めている具体的な施策に向けて住民、行政の役割について意見を交わした。被災者の一人、中島秀人さん(53)は「今後も被災者がまちづくりに関わっていくことが大事。要望したことが一つ一つ形になるようにしていきたい」と話した。
市はWSで上がったアイデアを市復興推進本部会議で共有し、復興の事業計画や2023年度当初予算案にできる限り反映していきたいとしている。
(熱海支局・豊竹喬)