記者コラム「清流」 清見潟のいま伝えたい

 「清見潟」と呼ばれる場所があった、と以前から聞き、清水支局勤務になった1年半前から取材のテーマの一つにしたいと思っていた。三保松原を借景にした、日本らしい景色は多くの歴史上の大物も好んだとされる。
 国道1号バイパスや清水港国際コンテナターミナルができ一変したかつての眺め。雪舟作と伝わる水墨画にも描かれた古刹(こさつ)清見寺を初めて訪れた際、敷地を線路が分断している様子を見て、衝撃を受けた記憶がある。
 興津地区では往時を伝える食べ物や文化、伝承を人々が大切にしている。一方で、清水港ではいま大型プロジェクトがめじろ押しで再び変革期にある。時代に応じて変貌を遂げる港町のいまと昔両方にフォーカスし、ネタを拾っていきたい。
 (清水支局・坂本昌信)

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