台風被災のママ支援 御殿場の団体 ネットワーク活用、迅速展開

 御殿場市の子育て支援グループ「御殿場ママ活情報局」は30日までに、台風15号による豪雨の被害を受けた静岡市に支援物資を送った。子育て支援グループのネットワークを生かし、必要とする子育て世帯などに直接物資を届けた。

静岡市の子育て世帯などに届けた物資。現地の子育て支援団体との関係を生かし、迅速に支援ができたという
静岡市の子育て世帯などに届けた物資。現地の子育て支援団体との関係を生かし、迅速に支援ができたという

 支援を決めてから現地入りまで丸2日足らず。高村典子代表は「メンバーの防災意識が高く、すぐに物資が集まった。現地の子育て支援団体に連絡するだけで必要な物や届け先が明確になった」と迅速に活動できた要因を語る。
 被災地支援の気持ちに加え、「支援をすれば何かあった時に助けてもらえる安心感が生まれる」と26日夜に活動を決めた。県内の子育て支援団体でつくる「しずおか子育て防災ネットワーク」を通じて交流のある静岡市のグループに必要な物資を尋ねた。
 SNSで2500人超のメンバーに物資を募り、1日で想定を上回る量が集まった。動きを知った近隣の子育て支援団体からも善意が寄せられた。28日に静岡市に入り、現地のグループに指定された被災者に物資を届けた。
 ママ活情報局は子育て世帯対象の講座を開くなど普段から防災に積極的に取り組んでいる。高村代表は「いざという時に声を掛け合える人を増やし、助け合いが当たり前の環境をつくりたい」と話す。

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