唐沢ひなた ダンス劇「さらなる成長を」 湖上舞台「グランドスケープ浜名湖」主演

 浜名湖上のステージで開かれる「グランドスケープ浜名湖@舘山寺」は、光や音、炎が演出するダンス劇。主人公「遠江の里の娘」を演じるダンサー唐沢ひなた(藤枝市)は、ダンスを軸に多方面のパフォーマンスに挑戦する17歳だ。湖上の舞台は、エンターテイナーを目指す自分をさらに成長させる場でもある。

「レベルアップしたステージを見せたい」と語る唐沢ひなた=静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館(写真部・久保田竜平)
「レベルアップしたステージを見せたい」と語る唐沢ひなた=静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館(写真部・久保田竜平)

 ダンススタジオを営む両親の下で「気付いたらダンスをしていた」。コンテストに入賞するなどして、中学2年から東京でダンスを学んだ。現在は自宅から都内の高校に通い、埼玉県の教室では指導する立場だ。
 一方、7歳からミュージックビデオやテレビCMに出演。モデルの仕事もこなし、ダンスにとどまらない経験を積んできた。今夏には若手女優らと共演する舞台でコントや歌にも挑戦した。
 昨秋の「グランドスケープ」と同じ役を演じる。災害に遭ってもたくましく生き抜く人たちを描く物語。せりふの代わりに体の動きで全てを表現する。「妖精のような村娘」の役柄は、慣れたヒップホップに比べて「背筋をまっすぐ、きれいに」踊るジャズダンスの要素を多く求められた。「前回から1年たって、表現の仕方が自分の中で増えた。去年よりもっとレベルアップさせて演じられたらって思います」
 楽しいだけだったダンスに向かう気持ちも、少しずつ変化してきた。ダンスアーティスト、そしてエンターテイナーとして、見る人が憧れる存在になりたい。そんな思いを秘めながら、経験を重ね、技術を磨く。
 「とにかく今はいろんなことにチャレンジして、いろんなことをがんばって、という感じですね」。話す目がきらきらと輝いた。

 ■10月29日から舘山寺特設ステージ
 浜名湖のブランディング事業を手掛けるハマナコ・ディスティネーション(浜松市西区)と、舘山寺温泉観光協会などでつくる推進委員会が主催する「グランドスケープ浜名湖@舘山寺」(静岡新聞社・静岡放送共催)は、29日から11月3日まで、同区の浜名湖舘山寺ベイガーデン横特設ステージで開催する。
 浜名湖に台船を浮かべて設ける湖上舞台で、県内出身者を中心とした出演者17人によるダンスと、光と音の演出によるステージを繰り広げる。
 各日とも午後5時45分、7時、8時15分からの3公演。チケットは一般席4500円など。問い合わせはハマナコ・ディスティネーション<電053(401)1233>へ。

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