マックスバリュ東海 純利益5%減 8月中間、エネルギー高騰響く

 マックスバリュ(MV)東海が5日発表した2022年8月中間連結決算は、コロナ禍の巣ごもり需要の落ち着きや水道光熱費上昇の影響で、経常利益は前年同期比10・9%減の45億8200万円、純利益は5・5%減の29億4千万円と2年連続の減益だった。
 売上高に当たる営業収益は1735億9千万円。会計基準変更のため前年同期との比較はないが、既存店の売上高は1・8%減だった。総菜や弁当などデリカ分野は好調だったが、農水畜産の生鮮食品が伸びなかった。
 エネルギー価格の高騰により、水道光熱費は前年同期比約10億円増と利益を圧迫。一方、構造改革の一環でキャッシュレスセルフレジ導入など業務効率化を推進し、約13億円の販管費削減に努めた。
 食品値上げなどで生活防衛意識が高まる中、作道政昭社長は記者会見で、節約志向に対する取り組みの強化を強調。価格訴求性の高いプライベートブランド「トップバリュ」や「じもの商品」の品ぞろえ拡充の方針を示した。県内では下期に浜松市と熱海市に2店の小型店出店を予定している。

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