観光文化の変遷ひもとく 富士山かぐや姫ミュージアムで展示会 沼津、三島の博物館と共同企画

 富士、沼津、三島の観光に関する歴史の変遷を紹介する3市博物館共同企画展「このへん道中いまむかし」が11月27日まで、富士市の富士山かぐや姫ミュージアムで開かれている。

富士、沼津、三島の観光に使われた品を鑑賞する来館者=富士市の富士山かぐや姫ミュージアム
富士、沼津、三島の観光に使われた品を鑑賞する来館者=富士市の富士山かぐや姫ミュージアム

 近世から近代にかけて作られた土産物や来訪者向けパンフレットなど、3市の計5博物館が所蔵する史料が並ぶ。
 世情の安定による庶民の旅ブームが訪れた江戸時代、県東部は東海道の宿場町として多くの旅人を迎えた。旅人がガイド本として携帯していた「五海道中細見記」など道中記を展示している。
 鉄道が開通し、各自治体や企業で観光産業が本格化した明治以降は、景勝地を描いた絵はがきや駅弁の包装などを紹介している。3市が舞台となった近年の人気アニメやドラマのグッズもそろえた。
 共同企画展は2年に1度実施し、各市の博物館を巡回する。沼津市明治史料館は12月10日~1月29日に開く。

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