稲刈り 農家の苦労を体験 浜松、旧鈴木家跡地で中郡小児童

 浜松市東区の中郡小5年生約100人がこのほど、学校近くの万斛(まんごく)庄屋公園・旧鈴木家跡地の水田で稲刈りをした。学校創立50周年を記念し、地元のNPO法人旧鈴木家跡地活用保存会のメンバーと春から米を育ててきた。270平方メートルの水田に実った米を鎌で刈り取り、束ねて稲架(はさ)に掛けた。

稲を刈り取る児童たち=浜松市東区中郡町の万斛庄屋公園
稲を刈り取る児童たち=浜松市東区中郡町の万斛庄屋公園

 旧鈴木家は江戸時代の有力庄屋で、米どころだったこの地域を支えた。屋敷には伝統的な農機具が多数残り、地元農家が耕作を続けている。児童たちは地域の歴史を学ぼうと、水田を借りて手製の看板やかかしを立て、稲作を体験してきた。
 保存会は稲の一束から取れる米の量などをクイズ形式で問いかけ、児童たちは農家の苦労や作物の大切さを感じながら取り組んだ。米は精米後にもち米と交換し、記念の紅白餅を作る予定。

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