沼津の中央公園 理想像は? 再整備へ事業者らワークショップ

 沼津市は16日、中心街にある中央公園(同市大手町)の再整備へ、新たな活用法を考えるワークショップ(全4回)を開始した。全国でまちづくり事業に関わる建築家西村浩さんを講師に、公園を一望できる隣のビルで初回を迎え13人が参加。ファン、イベント企画者、民間事業者の立場から理想の公園像を議論した。

ファン、イベント企画者、運営管理者の視点を集約して考えた公園の再整備案を話し合う参加者=沼津市大手町
ファン、イベント企画者、運営管理者の視点を集約して考えた公園の再整備案を話し合う参加者=沼津市大手町

 西村さんは公園を運営管理する民間事業者が収益を上げて行政にも還元し、運営の自走化を図る方法などを提案。「自分たちでやりたいことを考え、実証実験し、運営する流れをつくりながら、多くの共感を集めることが大事」と強調した。
 参加者は「お酒を飲める場所がほしい」「キャンプやスケボーを楽しみたい」「きれいなトイレがほしい」などファンやイベント企画者視点の希望と、公園と直結するあゆみ橋や狩野川、周辺商店街との連動性、防災や防犯といった管理者側の視点をすりあわせ、良好な関係性を築くための案を考案した。
 中央公園は1970年に開設し、約6100平方メートル。市は基本計画策定に向けた作業を進めており、ワークショップを通じて運営者のチーム構築や情報発信につなげる。2025年の着工を目指す。

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