静岡人インタビュー「この人」 「グランドスケープ浜名湖@舘山寺」で振り付けを監修する 中沢里彩さん(浜松市中区)

 29日から11月3日まで浜松市西区舘山寺町の浜名湖で繰り広げられる湖上舞台。振り付けを監修し、出演するダンサーたちを取りまとめる。経験と人脈を生かし、キャスティングも担った。ダンス教室で教える傍ら、小中学校の授業を通じて地元の子どもたちに踊る楽しさを伝える。同市中区出身、41歳。

中沢里彩さん
中沢里彩さん

 ―ダンス歴を。
 「最初は路上でヒップホップを練習する友達のラジカセを運ぶ係だった。先輩の代役で初めてステージに立ち、楽しくて教室に通い始めた。この道を進んだのは、高校3年でTRFのライブに出たのがきっかけ。東京でダンサーとして活動し、今は浜松を拠点にしている」
 ―湖上舞台での役割は。
 「場面によって振り付けが違い、別の振付師がいる。そこに一本の道を造るように骨組みをつないでいく役目。演出家の考えをダンサーたちと具現化することを考えている。高級食材をどう料理するか、どう味付けするかというのに似ている。やりがいは大きい」
 ―見どころは。
 「水上のステージで光、炎、音楽の演出があり、非現実的な空間を感じ取れる。照明、音楽、音響を含め、全国で他にないショーを浜名湖で見ることができる。さまざまなジャンルのダンサーがつながり、プロとして立つ舞台。生まれた絆が爆発する場だと思っている」
 ―これからの活動は。
 「地元の浜松では、エンターテインメントとしてダンスを見る機会が少ない。若い人たちに『グランドスケープ』のステージに立ちたいと思ってもらえるようにしたい。ダンス教室ではいつも、発表の時にはアーティストとしてパフォーマンスをするよう教えている」

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