ぬるま湯使い生地 伝統のうどん作り 水窪のNPOが講習会

 浜松市天竜区水窪町のNPO法人「山に生きる会」は16日、同町の山村開発センターで郷土料理講習会を開いた。参加者約20人は、昔ながらの手料理を楽しんだ。

手打ちうどんを調理する参加者=浜松市天竜区水窪町の山村開発センター
手打ちうどんを調理する参加者=浜松市天竜区水窪町の山村開発センター

 同町で小麦粉の生産が盛んだった約70年前に定着していた手打ちうどんに挑戦した。調理時間の短さが特長で、水ではなくぬるま湯を使って生地をつくることで、生地が早めに完成するという。
 参加者は、調理経験者の助言を受けながら生地を円盤状にゆっくり伸ばしたり、うどんの細さを意識して切ったりしていた。同会理事の守屋千づるさん(68)は「ちょうど良い柔らかさでおいしかった。郷土の味をちゃんと後世に残せるようにしたい」と話した。
 郷土料理講習会は、伝統食を後世につなげる目的で定期的に実施している。これまで取り組んだレシピは一冊の本にまとめる予定。

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