記者コラム「清流」 コロナ後の交流拠点 期待

 長泉町はJR下土狩駅前に今月、空き店舗を改装したコワーキングスペースを開設した。まちづくりの担い手を発掘・育成する拠点に位置づけた町の委託事業。実は同町にはこれまでコワーキングがなく、内覧会に80人以上が訪れるなど、関心度は高い。
 想定する利用者は学生、女性起業家、会社員。内覧会に訪れた女性起業家に話を聞くと「テレワークの作業場所を探していた」「夫の転勤で定住を決めたが、地域とつながる機会がない」といった声が上がった。確かにカフェでも仕事はできるが、新たに人と出会うことは難しい。
 コワーキングは三島駅へのアクセスも良く、利用料は1日100円と使いやすそう。コロナ禍以降、失われていたリアルな交流の場が再構築されることを期待したい。

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