アセス準備書、再縦覧へ 天竜風力発電事業 意見漏れで修正版

 浜松市天竜区佐久間町、龍山町の山中で中部電力子会社のシーテック(名古屋市)が計画する「ウインドパーク天竜風力発電事業」(仮称)について、同事業の環境影響評価(アセスメント)準備書の縦覧を28日から再び実施する。同社は、準備書に住民側の意見の一部が反映されていなかったとして、修正版を公開する。
 同社によると、準備書に関する意見を以前に募集した際、メールで寄せられた意見の一部が同社パソコンの迷惑メールのフォルダーに収納されていたことに気づかず、意見を反映できていなかった。8月の住民説明会で住民側から指摘があった。
 地域住民に対し十分な対応ができなかったとして、準備書を取り下げ、修正版を公開する判断とした。
 新たな準備書は28日から来月28日まで同区の佐久間、龍山両協働センター、佐久間図書館のほか、市役所などで縦覧できる。意見の受付期間は10月28日~12月12日。同社は11月10日に修正した準備書の説明会を龍山森林文化会館で開く。
 同事業の最大出力は6万1200キロワットで、約2070ヘクタールの事業実施区域に風力発電機を最大17基設置する計画。2024年4月から工事を実施し、28年4月に営業運転を開始する予定。

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