徳川宗家代替わり 長男・家広氏19代当主に 23年1月1日

 徳川家康を始祖とする徳川宗家18代当主の徳川恒孝氏(82)が年内で当主を退き、長男で評論家の家広氏(57)が19代当主に就くことが25日、分かった。家広氏によると、来年1月1日付で正式に当主となる。当主の交代は60年ぶり。

徳川恒孝氏
徳川恒孝氏
徳川家広氏
徳川家広氏
徳川恒孝氏
徳川家広氏

 恒孝氏は1963年に18代当主となり、日本郵船副社長や徳川記念財団(東京)初代理事長などを歴任した。家康にゆかりの深い県内でもたびたび講演するなどし、2012年からは静岡商工会議所最高顧問として事業への助言をしてきた。
 家広氏は「ここ数年は父の代理を務める機会が多く、実質は当主だった。父と相談し、歴代の先祖に報告した上で正式に就きたい」と話した。11月下旬には静岡市駿河区の久能山東照宮を訪れる予定という。
 家広氏は東京都出身で、21年から徳川記念財団の理事長を務める。19年の参院選では静岡選挙区から立憲民主党公認で出馬し、落選した。

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