水産業の省エネ支援 浜松市が強化、11月補正計上方針

 浜松市は中小事業者の省エネ化を後押しする「グリーントランスフォーメーション(GX)支援事業」を拡大する方針を固めた。11月補正予算案に8億円余りを計上し、水産業者の省エネ技術導入などを助成対象に加える見通し。28日までに関係者への取材で分かった。
 原油高の影響を受ける事業者の経費削減と温室効果ガス排出量削減を同時に進める事業で、これまで照明のLED化や古い空調機の交換などを助成してきた。新たに水産業者の省エネ機器購入の費用や、再エネ電力の調達費用などを支援メニューに追加するほか、ニーズの大きい農業者向け支援を増額する方向で検討している。
 11月補正予算案はこのほか、台風15号関連の災害復旧費として約30億円、市内宿泊施設の利用促進を図る還元キャンペーン事業に約1億円などを盛り込む予定で、一般会計は80億円規模の追加となる見通し。特別会計、企業会計の補正予算案とともに11月18日開会の市議会11月定例会に提出する。
 (浜松総局・宮坂武司)

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