広島派遣の中2生「被爆、実感持って伝えたい」 長泉で研修報告会

 長泉町は2日、平和学習のために広島市へ派遣した町内2中学の2年生による研修報告会を町役場で開き、池田修町長らに感想を発表した。

広島での平和研修で考えたことを発表する生徒=長泉町役場
広島での平和研修で考えたことを発表する生徒=長泉町役場

 研修は町が「非核平和都市宣言」をした翌年の2007年から毎夏実施していたが、コロナ禍で20年度から中断し、昨年度はオンラインで開催した。今年は10月8、9の2日間、広島平和記念資料館を訪れたり、被爆者から講話を受けたりして戦争の悲惨さや平和の尊さを学んだ。
 山本瑠夏さん(長泉中)と黒木桜子さん(長泉北中)が感想文を読み上げ、一人一人考えを述べた。関戸晴紀さん(長泉中)は「広島の被爆が非現実的に思えたが、今のウクライナのような現実もある。実感を持って周りの人に学んだことを伝えたい」と話した。池田町長は「国際情勢や政治に興味を持つことが平和を守る第一歩になる。研修で受けた衝撃を忘れず生活に生かして」と呼びかけた。

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