熱海成田山に「宝相華」奉納、お披露目 絵付師宮本さん

 熱海市水口町の寺院・熱海成田山で1日、開創88周年例大祭特別大護摩供が執り行われ、同市春日町の絵付師宮本美夏さん(63)が描いた宝相華(ほうそうげ)がお披露目された。

宝相華が描かれた柱を見る宮本さん=熱海市水口町の熱海成田山
宝相華が描かれた柱を見る宮本さん=熱海市水口町の熱海成田山

 宝相華は仏を供養するための花の模様。朱色や緑などの極彩色に塗られた本尊の柱に、かれんな牡丹(ぼたん)の花が描かれている。3年前に同市の日本画家坂本武典さんが奉納した天井画「月輪花銀河」と調和し、荘厳さを増した。
 欧州の建築物の室内装飾を手がける傍ら、仏教美術を学んできたという宮本さんは「自分の作品を奉納できる機会を与えてくれて感謝している。地元の人を優しく包み込む場所になれば」と期待した。
 特別大護摩供では住民らが家内安全や身体健全などを願った。樋口照喜主管(63)は「ご本尊をお祭りする環境が一段と整った。多くの人に気軽に見に来てほしい」と話した。

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