芸術問い直す大作 静岡県立美術館 鴻池朋子展が開幕

 静岡市駿河区の県立美術館で3日、企画展「みる誕生 鴻池朋子展」(同館、静岡新聞社・静岡放送主催)が開幕した。来年1月9日まで。

作品を鑑賞する来場者=静岡市駿河区の県立美術館
作品を鑑賞する来場者=静岡市駿河区の県立美術館

 鴻池朋子さんは、絵画や彫刻、インスタレーションなどさまざまな領域で、芸術の根源的な問い直しを続けている現代美術家。今回は、館内のあちこちに作品を配置しただけでなく、裏山にある散策路にも牛革にトンビを描いた大作を設置し、美術館という硬直した建物と自然界をつないだ。300点に及ぶ展示品の一部には触れることができるほか、会場に張り巡らされた1本のひもを伝って、全身で鑑賞できる仕組みになっている。
 6、20日には鴻池さんによるトークイベントがある。問い合わせは県立美術館<電054(263)5755>へ。

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