断水の原因、児童に説明 静岡市上下水道局 清水小河内小で授業

 台風15号の影響で完全復旧まで計13日間を要した静岡市清水区の断水被害で、市上下水道局の職員が長期化した原因などについて児童らに説明する授業が10日、清水小河内小であった。職員は5~6年生13人を前に「台風15号と水道」とのタイトルで話した。

静岡市上下水道局職員から断水の原因の説明を受ける児童ら=同市清水区の小河内小
静岡市上下水道局職員から断水の原因の説明を受ける児童ら=同市清水区の小河内小

 宮村富士子主査は「自分たちは水を届けるのが仕事なので、水が出ないことに心苦しい思いだった」などと述べた。そのうえで、区内の広範囲が断水となった原因について「簡単に言うと、興津川の濁流で水道施設が壊れてしまった」と説明した。
 七夕豪雨以来の降雨に見舞われ、同校の周辺地域に水を送る水管橋が落橋したため、被災が長期化したことなども伝えた。自宅に飲用水を備蓄することの必要性も強調した。児童からは「被災したほかの地域ではなぜ断水が長引かなかったのか」などの質問があった。

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