富士の課題解決 市立高生が施策 スマホ教室など若手市職員に提言

 地域課題の解決策を富士市に提案する「市役所プラン」に取り組む市立高2年生が11日、暮らしをより良くするアイデアを市若手職員の前で発表した。代表生徒12人が市消防防災庁舎で開かれた23~26歳の市職員研修会に登壇し、三つの施策を提言した。

市の若手職員に政策を提言する生徒=富士市消防防災庁舎
市の若手職員に政策を提言する生徒=富士市消防防災庁舎

 高齢者のデジタルディバイド(情報格差)解消を訴えたグループは、マイナンバーカードを活用した行政手続きの電子申請が加速する将来を見越し、高校生によるスマホ教室の開催を提案した。同校生徒会が開催した教室で高校生と高齢者の交流が生まれた実績を示し、「デジタル化を通して市民が一体化できる」と利点を語った。
 同カード関連を所管する市民課の野木涼介主事補(23)は「高齢者が若者に気軽に相談できる関係構築に課題を感じている。高校生の前向きな姿勢はありがたい」と受け止めた。
 生徒は、シラスのアート作品による田子浦地区活性化企画や、本年度末に閉舎予定の大淵二小校舎を宿泊施設に転用する案も発表した。

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