進路選択 自分見つめる 浜松湖北高佐久間分校でキャリア講座
浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校でこのほど、「総合的な探求の時間」でキャリアについて学ぶ講座が開かれた。1、2年41人が意見交換しながら自分を見つめ直す作業などを通じ、進路を決める上で大切な一人一人の個性について考えた。
同町ゆかりの若者らでつくる「佐久間若者サミット」が講座を企画し、東京都のIT企業で人事を担当する栗原慎太郎さん(32)が講師を務めた。時代の変化に伴い職業や生き方の選択肢がますます広がる中、栗原さんは「自分の好きなことや得意なことを知る必要がある」と強調した。
生徒は趣味や好きな食べ物、頻繁に訪れる場所などを1枚の白紙に書き出した後、生徒同士で紙に書いた内容を紹介した。生徒は紙を見ながら質問を重ね合い、互いの個性を探った。
栗原さんは、自身の例を挙げて「自分の好きなことが仕事で生きることがある」と説明。好きなことを深く把握するには「仲間や周囲から意見を聞くことが大事」と伝えた。2年の鳥羽隼人さんは「自分の知らなかった部分が見つかった。将来を考える上でとても参考になった」と話した。