老朽化清水庁舎 現地改修に決定 静岡市の整備検討委員会

 築40年近くが経過している静岡市役所清水庁舎について、新築か改修かなどを議論してきた市の整備検討委員会(委員長・恒川和久名古屋大大学院教授)は18日、同市清水区旭町の現庁舎を改修することを決めた。市はパブリックコメントを経て、来年度当初予算案に詳細な耐震性確認などの関連費用を盛り込む方針。

 検討委では、桜ケ丘病院が移転するJR清水駅東口公園の隣接地にある東口広場への移転新築(初期費用約80億円)と、現庁舎の改修(同約59億~約77億円)などを軸に議論した。検討委の議論では委員らから10年程度などより短い耐用年数を望む声が多かった。
 同駅東口のENEOS(エネオス)清水油槽所遊休地には庁舎機能を備えたサッカースタジアム建設を望む声がある。議論はこうした声に配慮する一方、スタジアム建設計画の全容が現時点では見えないため、短い耐用年数の改修を行い、「最終的な新庁舎のあるべき姿は将来の都市計画に預けた格好」(市関係者)になった。
 清水庁舎を巡っては当初東口公園への新築移転を決めたが、桜ケ丘病院が同公園内に移転することになり、今年6月に市は整備検討委員会を再度設置し、議論してきた。

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