へき地教育 課題を共有 東海北陸地区120校 静岡で研究大会

 東海北陸地区のへき地・複式・小規模学校による授業研究大会がこのほど、静岡市内で行われ、約120校が参加した。自然豊かで住民との結びつきが強い一方、子どもの数が少なく、授業で多様な意見に触れにくいといった共通課題を踏まえ、3校が事例発表した。

授業実践の紹介をする教員=静岡市内
授業実践の紹介をする教員=静岡市内

 岐阜県大垣市の時小は異学年の縦割り班を設けて地域探究をし、国語と連動して魅力を文章化する作業をすることで「郷土愛を主体的な学びにつなげた」とした。石川県金沢市の内川小は、児童が幼少期から同じ顔ぶれで言葉が少なくとも意思疎通できる状況を課題とし、オンラインで他校と合同授業を行い、意見交換をすることで語彙(ごい)力を高める試みを紹介した。三重県松阪市の東黒部小は異学年教育とプログラミング教育を2本柱にした授業実践を動画にして放映した。
 本県での大会は7年ぶりで、県内から約40校が参加した。

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