⚽両国にとって大事な初戦 ドイツ出身ワルター・クリーゲルシュタイナーさん(伊豆)

 いよいよ開幕した4年に1度のサッカーの祭典ワールドカップ(W杯)。日本は23日からドイツ、コスタリカ、スペインとの1次リーグに臨む。静岡県内に住むそれぞれの国の出身者に試合への期待やお国柄、サッカー熱などを語ってもらった。

ドイツと日本の健闘を願うワルター・クリーゲルシュタイナーさん=伊豆市
ドイツと日本の健闘を願うワルター・クリーゲルシュタイナーさん=伊豆市

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 やはりサッカーはドイツで1番人気のスポーツ。W杯となればカタールへ観戦に行く人も多いでしょう。国内でも試合中は仕事を中断して応援しますし、レストランではビールが大量に飲まれます。
 ただ、ドイツは前々回の優勝から一転、前回は1次リーグで敗退しました。私もショックでしたし、国内では批判や失望感があったといいます。ドイツにとっても負けられない大会です。
 今回の代表チームは8年前の優勝を経験したノイアー、ゲッツェ、ミュラーといったベテランと、18歳のムココら若手に分かれている印象です。両者が一つになれれば期待できると思います。
 私は19歳で初めて来日し、2007年から日本に住んでいます。どちらを応援するかすごく難しい。頭では1-0でドイツが勝つだろうと考えていますが、心の中では1-1の引き分けがいいなとも思います。個人的には分が悪いほうを応援したい。日本人が相撲で小さい力士が勝つのを喜ぶのと同じ気持ちです。
 とにかく、両国にとって大事な初戦です。日本にはドイツでプレーしている選手が8人いますね。彼らに「相手の言葉(ドイツ語)をよく聞き取れ!」と言いたいです。
 (聞き手=運動部・山本一真)

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