健康なまちづくり考える 沼津で講演会 高齢者の社会参加大切

 NPO法人静岡県傾聴ボランティアネットワーク(中野伸昭理事長)は23日、医療とまちづくりの関係性について考える勉強会「心身ともに健康なまちづくりスタディセッション」を沼津市のプラサヴェルデで開いた。県東部の首長や国会議員、県議、市町議員や行政関係者など計約200人が出席。千葉大予防医学センターの近藤克則教授が基調講演した。

健康なまちづくりをテーマに講演する近藤教授=沼津市のプラサヴェルデ
健康なまちづくりをテーマに講演する近藤教授=沼津市のプラサヴェルデ

 近藤教授は自身の研究内容から、「人口密度が高い」「公園や緑地、歩道が多い」「地域活動に参加している」など要介護リスクが低いまちの特徴を紹介。高齢者の地域サロンを積極的に立ち上げ、要介護認定率を引き下げた愛知県武豊町の事例や、インターネットで交流をした高齢者は、うつ発症リスクが低いデータを示した。「ニーズ調査で得たデータを活用して現状を『見える化』し、高齢者の社会参加を促すまちづくりが必要」と強調した。
 コロナ禍以降の健康寿命延伸をテーマについて各市町の出席者で情報交換する懇談も行われた。

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