御殿場で空手新大会 高校生堂々と 国際ルール適用、照明演出で盛り上げも

 スポーツタウン御殿場推進協議会が創設した高校生の空手大会がこのほど、御殿場市体育館で初開催された。国際大会のルールを適用し、東京五輪を参考にした会場演出を行った。選手は世界基準を肌で感じながら競技に励み、観客は白熱した試合や会場の雰囲気を楽しんだ。

初開催の大会で熱戦を繰り広げる選手。国際大会のルールを適用し、会場演出に工夫を凝らした=御殿場市体育館
初開催の大会で熱戦を繰り広げる選手。国際大会のルールを適用し、会場演出に工夫を凝らした=御殿場市体育館

 いずれも強豪校の御殿場西高と福井工業大付属福井高、日本航空高(山梨県)が参加。個人組手は男女3階級に各8人が出場した。世界ジュニア選手権のルールを適用し、予選ラウンドの上位選手が決勝トーナメントに進む「予選ラウンド制」で初代チャンピオンを決めた。
 会場に2台の大型ビジョンを設置し、試合中は選手名や獲得ポイントを表示した。決勝戦の選手入場では、会場の照明を落とし選手にスポットライトを当てて雰囲気を盛り上げた。普段と異なり顔を守る面を着けず試合に臨んだ選手は、独特の雰囲気にも物おじせずに実力を発揮した。
 大会名は「空手道マウントフジジュニアチャンピオンシップ」。イタリア代表チームの事前合宿を受け入れ、地元校出身の日本代表選手を応援した東京五輪のレガシーとして始めた「空手のまちづくり」の主要事業。
 2028年ロサンゼルス五輪の空手競技採用に向けた機運醸成も目的の一つ。世界空手連盟や全日本空手道連盟の後援を受けた。来年以降も開催し、全国高校総体に並ぶ主要大会にしたい考えだ。

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