ロスパン 冷凍自販機でおいしく販売 SDGs推進掲げ、浜松市東区「月のパン屋さん」が設置

 浜松市東区原島町のパン店「月のパン屋さん」が、食べられるが、残って廃棄処分せざるを得ない「ロスパン」を販売する冷凍自動販売機を設置した。「おいしく食べてSDGs(持続可能な開発目標)」を掲げ、フードロス削減への理解を呼びかける。

「ロスパン」を購入できる冷凍自動販売機=浜松市東区の「月のパン屋さん」
「ロスパン」を購入できる冷凍自動販売機=浜松市東区の「月のパン屋さん」

 同店によると、パン販売店では綿密な計算に基づき生産量を決めるが、天候に来店客数が左右されることも多く、完全なロス削減は難しい。
 店外に設置したのは冷凍自販機「ど冷(ひ)えもん」。普段店頭に並ぶ30~40種類のうち、ロスとなったパン3個入りで、400円、500円、600円の価格を設定した。種類は選べないが、店頭購入に比べて2割ほど安価になる。設置後、毎日10件以上の購入があり、店の営業時間外の購入も目立つという。
 このほか、ロスになりそうなパンを消費者がネットで取り寄せられる冷凍通販サービス「rebake(リベイク)」にも店舗登録している。昨年開店した同パン店の運営企業「大羽」の平出美香社長は「できる取り組みから始め、ロスになるパンを一個でも多く減らしたい」と力を込める。

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