プログラミング「桃鉄」で学ぶ 富士二小児童、独自ルートを作成

 富士市の「eスポーツ推進基礎調査事業」モデル校に指定されている富士二小4年生93人は8日、人気ゲーム「桃太郎電鉄」を使った地域発見型プログラミング教室を受講し、自らの手でゲームの世界を構築した。市は10月から実施した授業の成果と課題を調べ、活用策を検討する。

プログラミングに集中する児童=富士市の富士二小
プログラミングに集中する児童=富士市の富士二小

 授業には、全国を巡って資金を競うすごろくゲームを題材に、プログラミング言語「スクラッチ」で独自のルートを作成できる教材を使った。
 児童は10月から、さいころの数字を表示させる乱数の概念などを学習してきた。同日は2、3人チームで1マスずつ担当し、マスに止まると中身が表示される仕組みを入力した。資金を減らす貧乏神「ボンビー」の登場音や画面上の配置などもプログラムした。
 完成したゲームは実際に遊んで出来栄えを確かめた。渋谷周優君(10)は「初めは難しそうだったけれど、一つずつ課題をクリアすると楽しくできるようになった」と話した。
 同事業は同校と須津小をモデル校に児童や教職員の反応を見て、全校拡大の可否などをeスポーツ授業の拡大可能性を調べる。

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