ジャズと“寺ピアノ” 境内セッション沸く 湖西の龍谷寺 ワインも堪能
湖西市新居町新居の龍谷寺でこのほど、ジャズとワインを楽しむコンサートが開かれた。歌手鈴木麻美さん(浜松市出身)とピアニスト藤森潤一さん(浜松市在住)が本堂の“寺ピアノ”を使ってセッションを披露した。
同寺の谷和憲住職は寺が交流や出会いの場となるよう、ストリートピアノ風にピアノを開放し、音楽ライブも開いている。斬新な試みに、友人で東日本大震災の被災地支援を続ける浜松市の大学職員野々浦いく子さんが注目し、お酒を取り入れた初めての企画として考案した。
境内で三陸産蒸しガキやワインが振る舞われ、来場者はほろ酔い気分で演奏に聞き入った。谷住職は「楽しさを共有できる空間としてお寺の可能性を広げたい」と歓迎した。野々浦さんは「雰囲気も音響も良い。気軽に集まり悩みを語り合えるお寺が地域にあるのは重要」と話した。