迎春準備 古民家・久保邸に「男木」 浜松市天竜区水窪町
浜松市天竜区水窪町の水窪民俗資料館に隣接する古民家の久保邸の玄関に16日、古くから地元に伝わる正月飾り「男木」が据え付けられた。
男木は現在の門松のような風習で、水窪町文化財懇話会のメンバー2人と水窪協働センター生涯学習グループの職員1人で据え付けた。約5メートルの杉の木2本を設置した後、しめ縄を張った。赤い実の付いたナンテンを飾り、華やかに仕上げた。
男木はかつて水窪町の多くの家庭で浸透していたが、現在は数軒にとどまる。同懇話会の坂本友一さん(76)は「来年が幸せな1年になることを祈って準備した。この風習を少しでも知ってもらいたい」と話した。