無人駅の芸術祭 創作拠点を一新 島田「ヌクリハウス」お披露目

 大井川鉄道の駅を活用した広域アートイベント「UNMANNED(アンマンド)無人駅の芸術祭/大井川」を主催するNPO法人クロスメディアしまだ(島田市)は17日、芸術祭の参加アーティストの制作拠点を一新した同市川根町抜里の「アトリエ&ゲストハウス ヌクリハウス」のお披露目イベントを開いた。

新装オープンの「ヌクリハウス」で行われたトークイベント=島田市
新装オープンの「ヌクリハウス」で行われたトークイベント=島田市

 開設を祝して近隣住民や県内外のアート関係者が集まった。イベントでは「マンガライブペインター」の内田慎之介さん(島田市出身)によるふすまを使った公開漫画制作や、新潟県で開かれる国際アートイベント「大地の芸術祭」の運営に携わった関口正洋さんらのトークを実施した。
 地元住民の住まいをリノベーションした同施設は1階にアトリエと畳敷きの集会所、ダイニングを配し、2階には客室5部屋を用意した。クロスメディアしまだの大石歩真理事長は「アーティストの創作現場の隣で地域の寄り合いが開ける間取り。交流が進んでほしい」と願いを込めた。
 会場では、6回目の芸術祭の開催概要も発表された。会期は2023年2月23日から3月19日まで。10組が新作を披露する。過去の芸術祭で制作した一部作品も再設置する。

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