天浜線フォントでカレンダー 静岡大情報学部、沿線地域PRへ製作
静岡大情報学部の学生が、天竜浜名湖鉄道の駅名看板などに使用されている手書き文字をデジタルフォントにして活用したカレンダーを製作した。フォントを使った俳句と電車の風景を組み合わせた。沿線地域のPRや活性化につなげる。限定400部で、19日から浜松市天竜区の天竜二俣駅の売店「てんはまや」で無料配布する。
手書き文字をフォント化した「天浜線フォント」は、同大情報学部杉山岳弘研究室と学生有志が企画した。丸みを帯びた字体が特徴で、公式サイトからダウンロードできる。企画は「静岡大学地域連携応援プロジェクト」の補助金を活用した。
カレンダーは、俳句を添えた電車の写真のページと、季節のイラストや沿線地域の行事日程を盛り込んだ各月のページを交互に展開している。
18日には、カレンダーの発表と俳句を詠んだ静岡大教育学部付属浜松小5、6年の児童の表彰式を、同駅車両基地内の鉄道歴史館で行った。天竜浜名湖鉄道の松井宜正社長が賞状を児童に手渡した。
カレンダーを製作したグループの班長を務めた同大3年の藤本菜緒さん(21)は「小学生の俳句と温かみある字体の相性がいい。天浜線のアピールにつなげたい」と話した。