野球の基本、丁寧に キャッチボール重要性説く 岩村明憲さんら中学生指導「クリニック」 富士

 米大リーグのタンパベイ・レイズなどで活躍した内野手岩村明憲さんと元東京ヤクルトの投手館山昌平さんによる「ベースボールクリニック」が18日、富士市の岩松中で開かれた。市内の中学生31人がプロの世界で長年戦った2人から、基本を徹底する意識の高さを吸収した。

岩村さん(左)に指導を受けてキャッチボールする中学生=富士市の岩松中
岩村さん(左)に指導を受けてキャッチボールする中学生=富士市の岩松中

 岩村さんと館山さんは守備動作の要素が詰まったキャッチボールの重要性を説いた。館山さんはボールの正しい握り方を教え、投球の回転軸がわずかに傾くだけで本塁ベースまでに数十センチの誤差が生じると伝えた。岩村さんは試合の打球処理を想定し、捕球から素早くボールを握り替えるよう求めた。
 中学生は守備位置ごとに分かれてノックを受け、教わった基本動作を確認した。打撃や投球練習で助言を受けてすぐに飛距離や球威が増した生徒もいた。
 岩松中3年の三塁手杉山波也斗君(15)は「(2人の)説明に無駄がなくて論理的ですごく勉強になった。高校野球に入るまでに、教わった基礎を固めたい」と話した。

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