浜松の脱炭素加速へ連携 ヤナセと浜松市が協定、EV無償貸与

 2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向け、浜松市とメルセデス・ベンツ正規販売店の浜松ヤナセ(同市東区)は19日、連携協定を締結した。市は同社からベンツの電気自動車(EV)を無償で借り受け、市民への啓発活動などに活用する。

連携協定を締結し、電気自動車(EV)のキーの模型を鈴木市長(右)に引き渡す鈴木社長=浜松市中区の浜松城公園南広場
連携協定を締結し、電気自動車(EV)のキーの模型を鈴木市長(右)に引き渡す鈴木社長=浜松市中区の浜松城公園南広場

 両者は、脱炭素化や省エネルギー化に向けた取り組み、環境問題に関する知識・情報の共有を行う。ベンツが30年までにEV専業への転換を宣言していることもあり、国内で伸び悩むEVなど次世代自動車の普及に向けた取り組みも進める。
 市役所で行われた調印式では、鈴木康友市長と鈴木秀利社長が協定書を交わした。鈴木市長は「豊富な知見や知識を持った企業との連携は大変心強い」と語り、鈴木社長は「市民がEVに触れる機会を増やし、普及に努めたい」と述べた。
 貸与されたEVはスポーツタイプ多目的車(SUV)「EQB250」。ドア部分に市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」を描いた。調印式に続き、浜松城公園南広場で引き渡し式が行われた。

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