芸妓文化を身近に 熱海の園児が見番見学 扇子の使い方も学ぶ

 熱海市のあたみこども園の年長園児がこのほど、同市中央町の熱海芸妓(げいぎ)見番を訪れ、芸妓衆の踊りの稽古を見学した。芸妓の“商売道具”である扇子の使い方も学び、熱海を代表する伝統文化の魅力に触れた。

芸妓や踊りの師匠から扇子の使い方を教わる園児=熱海市中央町の熱海芸妓見番
芸妓や踊りの師匠から扇子の使い方を教わる園児=熱海市中央町の熱海芸妓見番


 芸妓5人と踊りの師匠の花柳あらたさんが講師を務めた。華やかな舞を披露する芸妓に園児は興味津々。大人用の扇子が一人一人に配られると、しなやかな動きで扇子を開いたりとじたりする動作を教わった。熱海芸妓置屋連合組合の公式キャラクター「熱海まめっこ」も登場し、園児を楽しませた。
 市教委は子どもの郷土愛を育むことを目的に、2020年度から地元の自然や文化を生かした「特色ある保育」に力を入れている。2023年度以降も芸妓文化の見学や体験を実施したいとしている。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞