特捜隊ノート 「生まれつき敏感繊細な特性への理解」

 10月の紙面で、生まれつき周囲の環境や人の気持ちに敏感な子どもを指す「HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」に関わる記事を掲載しました。静岡市に住むN特通信員の女性(40代)の長女(11)にはHSCの気質があり、運動会でスタートの合図として使われるピストル音を聞くと、気分が悪くなってしまうそうです。
 親子は面談や日記などで聴覚過敏の特性を担任に伝え、笛の代用を訴えました。だんだんと学校側の理解が進み、今ではほぼ全ての種目で笛が使われるようになったそうです。
 聴覚過敏の特性はHSCだけでなく、発達障害の子どもにあるケースもあります。学校行事では「これまでのやり方」が重視される場合もありますが、より多くの子どもが楽しめるよう、実態に合わせて柔軟に変化させていくことも大切です。

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